世界が2人を無視するようにおねがいするの
今年の夏で終わりにするかもう一度だけ始まりにするか、悩んで悩んで、でもわたしは始めたかった。正直なところ何度もやり直すチャンスはあったけど、わたしは馬鹿だから怖くて負けたくなくて遠ざけてきて、でも戻るのはいつも君だった。君だけが生きる希望とでもいうように、いつもそこにあった。君はいなくても、そこに、思い出だけはあった。
もう一度だけって神様にお願いしたけど。
彼女って単語が出てもうめちゃくちゃになったよ、わたしの心は。君はまた帰ってきてれるような気がしてたわたしが馬鹿だったなあ。変わってなかったのはわたしだけで、彼はどんどん変わっているらしかった。泣けてくるよ。
はっきり言ってもう死にたい。頑張れないよ。馬鹿みたいでしょ?実際馬鹿なんだけど。
一年半後に必ず今の職場をやめてもっと都会で生きていこうと思っているんだけど、でも都会に行っても働きたくないし、でも働かないと生活できないし、年はどんどんとっていくし、誰もわたしのことをあいしてくれないし、頑張らなきゃいけないけど頑張っても結局なんにもならなくて、二十歳の頃の夢だけが私を苦しめる。あの頃に戻れたら、やり直せたら、わたしは頑張って働くし頑張って可愛くなる努力もするのに。愛してくれる人がいないっていうのはこれほども人生を苦しめることになるんだって、23歳になってわかったよ。
彼に彼女がいなければ、知らなければ、こんな思いもせずに済んだのに。夢は夢のままでよかったのに。夢がぶっ壊されて、わたしは次のあてもなくてフラフラとりあえず都会に出て、どうしたらいいんだよな。夢追い人でさえもないんだけど。
引っ越して新しい人間関係の中で生きていけば、誰かを本気で好きになったり好きになってもらえたすんのかなあ。うさんくせえなあ〜都会の恋愛とか…。でもとりあえず早く死にたいからやっぱり都会で心すり減らしていこ。両親が長生きしないことを祈るばかりです(不謹慎ですが)、、わたしが先に死ぬわけにいかないし。自殺はしないけどむきりょくになってそのまま死にてえ。ある日突然消えれたりしないかな、消えたいなあ。
もう無理だよ。神様。
わたしはこの世界を生きていくだけのやる気も、元気も、夢も、なんにもないよ。不安しかないよ。助けてくれなんて言わねえから35歳くらいで殺してくれ。
そんな23歳の夏ですっ⭐️
伸びた髪を僕は耳にかけたらテレビの灯りだけで夜を読んでいた
最近のわたしについて
◎本
1日1時間以上本を読み、読み終わったらしっかりと感想を文字にして残す。「おすすめの本」「○○な本」などと検索しては読みたい本を見つけてメモをする。気づけば本のことばかり考えている。
もともと小説を読むのが好きで、活字中毒を名乗っていたこともある。看護学校時代はバイトとの両立だけで精一杯で本を読む暇はあまりなかったし、去年は社会人一年目でドタバタと過ぎ去ったわけで(全く読まなかった訳では無いけれども年に2.3冊程度だ)、読書に時間を惜しみなく費やしてるのは4年ぶりだ。まあでも読もうと思えば読めたとは思う。読みたいから読むのであってそのための時間を作るのは自分の仕事だ。読む気分でもなかったのだろうなと今にして思われる。
わたしが親しくなる男の子は大抵読書家だった。別に意図して読書家を選んでいた訳では無い。彼らの知的で少しひねくれた性格はきっと読書によってもたらされたものだと思う。そしてそういうところにわたしは魅力を感じずにはいられないのだ。想像力が豊かで語彙が豊富、本で読んだことならなんでも知っているよ、そんな彼らを好ましく思う。今でも。今でも本を読んでいてくれたらいいなと思う。そしていつか再び会うことがあったら「最近のオススメはこれだよ」って教えて欲しいんだ。君の頭の中を教えて。
小説は妄想だと言えばそうだけれど、映画やドラマのように映像化されていない活字から躍動感溢れるシーンを想像したり、登場人物の気持ちだけでなく容姿、声やしゃべり方、仕草、匂いまでもをイメージするというのは自分の頭でしかできないオリジナル作品を作っていく作業だと言える。読む側によって色々な作品に化けるのだ。文字ってすごい、小説ってすごい。だから読むほど日本語の美しさや素晴らしさを感じるし、こんな時にはこんな言葉や表現を使えるんだなという学びもある。わたしの知らなかった人間や価値観、気持ち、考え、理論、出来事、場所、もの、、、挙げだしたらきりがないほどに小説から得ることは多い。もっと知りたいことがまだまだある。だから読み続けたい。
◎音楽
わたしはここ二、三年はほとんど新しいバンドを聴こうという試みを行っていない。音楽に飽きたわけではないけれど、正直に言うと新しいものを探すのが面倒くさくなってしまったし、新しいバンドというとみんな年下であり憧れを抱くことが出来なくなった。わたしの好きなバンドのメンバーはみんなおじさんになった。なんだかちょっぴり寂しい。少し背伸びしてライブハウスに通っていた音楽通のJKじゃなくなった自分に価値もない。
そんなわけで聴き慣れていて今の自分の気分に合うというと、もっぱらサカナクションと東京事変で、そればかり聴いている。飽きない。あとは歌詞の意味もわからずUKロックを聴くことがある。好きな音楽はなに?と聞かれてメロディだけを指すならば、確実に一番好きなのはUKロックだと思う。でも歌詞を重視しがちなのでサカナクションを日に3時間くらい聴いている気がする。ライブ行きたい。
◎食器、家具
一人暮らしするときにかわいい食器と家具で揃えようという夢がずっとある。残念ながら一人暮らしの予定は今のところない。あと二、三年後には転職するのでその時に一人暮らしをするつもりだ。北海道から出ていくので。だから今からものを買っても仕方が無いのだが、可愛い!欲しい!と思った時が買い時なのでは…?という真理に気づいてしまった。今日も食器を購入した。まさか家具を買うことはできないけれど、食器ならいいかなという軽い気持ちが…。
それにしても最近個人経営の小さな居酒屋とか喫茶店に行くことが多いんだけれど、そういうお店の食器センスときたら…!どこで買ってるのか気になる。一人暮らしして友達や恋人を呼んでご飯を食べる時に「食器とご飯が合ってるね」とか「どこで買ってくるの?」とか感想を言われてみたいものだね。アフタヌーンティースタンドを買ってお家で優雅にアフタヌーンティーをしたい。パフェグラスを買ってパフェを作りたい、食べたい。可愛い食器は生活を豊かにする思います。見てるだけで心が穏やかになる。最近の癒しである。
◎そのほか
あとイヤリング集めもこの1年くらい凝ってる。高校生の頃からかなり集めてたけど、昔買ったやつは幼稚なデザインでもう服に合わないし、いつの間にか無くしてしまった。最近買うのは普段使いできる宇宙っぽいものに統一している。時々一目惚れしてテーマからはみ出すものもあるけど、イヤリングといえばこういうの!っていうルールがあると買い物楽しい。「あっ、これわたしっぽいな」っていう感覚を味わえる。
それからそれから靴下。ずっと集めているけど、これも最近はテーマを毎回決めて買っている。まず最低限の決まり事としては、①スニーカーでもマーチンでも合わせられるものであること。②靴擦れを起こさない丈であること。の2点。そして買う時ごとに「お嬢様の靴下」とか「夏の靴下」とかテーマ(その時の気分で考えるしテーマも大雑把だけど)を決めて買うのが最近のブーム。これもイヤリング同様楽しんで買い物ができるし、無駄使いも減る、、気がする。
そんなこんなで夜が深まってきた。明日も仕事だ〜。食器見て寝よう。生活を豊かにしていきたい。そのために楽しいことどんどん見つけていきたい。楽しいの達人になりたい。
また何か素敵なことを見つけたら書きます。
悲しい夜の中で踞って泣いてたろ
君と眠る 土曜の朝
これから書くことはすべて妄想です。
よく晴れた日の土曜日の早朝に目を覚ますと、もうすぐ5月だというのにまだ冬用の布団をしっかり首元までかけて、静かに寝息を立てている彼が隣にいる。布団の中でしっかり暖まった手のひらで彼の手を探し当てて、ぎゅっと握る。彼のまぶたから綺麗な曲線美を描くまつげが震えた、と思った次の瞬間にはまぶたが開き澄んだ瞳が現れる。
「おはよう。」
私が発した言葉は、予想よりも掠れていた。
彼がベッドの右側にいる私の方を向く。私の言葉が聞こえていないのか、それともまだ寝ていたいという反抗なのか、まだ眠たそうな顔を向けたきり何も言わずに再びまぶたを閉じて見せた。
私はなるべくベッドが揺れないように慎重にベッドから体を起こし、そろりと床へ足をおろした。床はひんやりと冷たさを持っており、私の目を覚まさせ、眠っていた思考を徐々に取り戻させるようであった。
今日は二人の休日だから、どこかへ行こうという約束をしていた。
一緒に暮らしているのに、私達の休日が重なることはあまりなく、お互いに朝と夜に少し会話をして生きていることを確かめるだけのコミュニケーションしかとらない。私達は恋人なのに。恋人だから、というふうにも言えるだろうと思う。私は彼にいつまでも恋をしているし、彼だって私を嫌っている様子は無い。それ以上のことが必要だろうか。私達は毎日顔を合わせ、「おはよう」と「おやすみ」を言える。それだけで幸福に満ちている。
「おはよう。」
不意にベッドで横たわり続ける彼が声を発した。
「今日は天気がいいから、散歩に行こうか」
そう言うと彼も体を起こす。ベッドが私以外の重みによって軋み、振動を起こした。するりと彼の腕が伸び、私の腕を掴むと、そのまま体をベッドへと引き戻す。暖かい布団と彼の体温に身を預けると、覚醒した脳が再び眠りを誘い出す。
「出かけるのは午後にしよう。二度寝だよ。」
いたずらっぽく彼は笑う。日に焼けていない色白の彼の肌が、カーテンの隙間から差し込む朝焼けの光に染まる。
「遠出したいって行ってたじゃん。」
「それは連休の時にしよう。」
「せっかく早く起きれたのに、勿体無いよ。」
「眠たそうな顔で言われても説得力ない。」
彼は布団の中で私の背後から腰に手をまわして、抱きしめた。布団から出さないつもりらしい。ベッドへ引き戻されることに抗わなかった時点で私の負けは確定していたようだ。
「9時に、アラームセットしてあるから。」
彼は先程よりも小さく力ない声で言った。どうやら彼もまた眠気に襲われているらしかった。二度寝を勧めてくるところ、そういうところが彼らしく、愛おしいなと思う。
「おやすみ。」
「おやすみ。」
幸福を噛み締めながら眠りについた。
おしまい。