髪の毛が伸びた


ショートヘアが好きだって聞いたから、伸ばしていた髪の毛を思い切って肩の上まで切ったのは、二月のまだ寒かった頃。

5ヶ月少し経って、何センチ伸びただろうか。

髪の毛の伸びる速さは速くもなく、遅くもない方だと思う。1ヶ月1センチとすれば、5センチちょっとは伸びたのだろうか。いや、もう少し伸びているような気がする。実習で毎日髪の毛をまとめていたから、伸びるのがいつもより速いかもしれない。

彼の好みの女の子でいるためには、もう少ししたらまた切らなくてはいけないかなあ、等と思いながら日々念入りにトリートメントをする。

ポニーテールがよく似合う。

その自信だけは、高校生の頃からある。

だから、ヘアゴムやシュシュがとても好きだ。それから、髪の毛をまとめているとイヤリングが揺れるのが見えて可愛いから、イヤリングも好き。

わたしは、髪の毛は長い方が好き。その方が自分の可愛さが際立つのを知っているから。

ショートヘアが似合わないわけではないけれど、しばらくは伸ばしていこうかな。


わたしはクラスで一番になれなくても、小学生の頃からいつもクラスで3番以内には可愛かった自信があるし、いつも可愛い自分でいようと努力してきた。(モテたかどうかは別として)

いつだって男の子はバカとブスとコミュ障には冷たい。それ以外なら女として見てくれることを知っている。

それを知らない女の子が苛められているところを何度も見てきた。彼女らの人生は非常にハードモードだと思われる。今はどうなっているか分からないが。

大人になって、少女じゃなくなってしまった今のわたしもそれなりに可愛い自信がある。ただしそれは好きな人の前でだけ、の話。

わたしの好きな人は、わたしを可愛くする魔法の言葉を持っている。「かわいいよ」だ。

きっとわたしは好きな人の前では世界一可愛い。



あっ…あれ?今日はこんなことを書きたくて書き始めたのではないけれど…。


何であれ、好きな人が「好き」とか「可愛い」と言ってくれるわたしは幸せなのは間違いない。

この単純な幸せを得るために失ったものも、不幸にした人もいるけれど、わたしはこの人じゃなきゃ幸せになれないのをよく知っている。犠牲と言ってはいけないけれど、そういうものの上に成り立った今を大切にできる人間でいたい。彼にもそうであってほしいなと思う。


死ぬまで一生愛されるなんて思ってはいけない。

いつかおわる。いつか捨てられる日が来る。

そんなことばかり考えて、ご飯が喉を通らない最近ですが…今を大切に思うならこんな自分ではいけないと思う。せっかく可愛いと言ってくれる大好きな人がいるのだから、せめて今だけでも舞い上がってろ馬鹿野郎。

失うのは怖いけれど、人生で失わないものなどない。

必ず人は死ぬ。形あるものは壊れる。

だから大切にできるのかもしれない。


う〜……エモ〜〜〜い!!


落ち込むのやめるのは無理だけど、好きな人の前ではいつもみたいにバカ明るくて可愛い女でいようと思います。


そんな夜。