ふたりをこえてゆけ ひとりをこえてゆけ
NowPlaying:恋 / 星野源
なんか喧嘩したのも2度と人生で話さないのも、嘘みたいで、未だに実感がわかない。わたしたちって本当に人生で一瞬しか関わらない運命だったのかなって思ってしまうほどに。
またあの日みたいに、「ごめんね」って彼が言ってきてくれる、そんな気がして。いや、そうであってほしいと心のどこかで願っているのだろうね。
本当にわたしという女は、人間は、しょうもないね。
実習があってやることに追われて彼のことに悩んでいる時間もほとんどなかったから、なんでもないふりをして2週間生きれたというだけで、実際のところなんにも解決できていない。
でも、三度目はある?って聞かれたら、三度目は絶対にないんだよなあ。恋人としては完全にポンコツで、わたしを傷つけるだけの存在だっていうのはもう明らかだし、いまのわたしが待っているのは 何もかも楽しくて、お互いに好きだなんてことを言わないでいた あの頃だ。到底無理。
気持ちも時間も元には戻せない。
そんなこと考えているくせに、今日はデートです。
わたしってばいつもこう。
あの日もそうだったな、嘘ついてデートしていた。彼のことが一番大好きなのに、全然違う人とデートしていた。
一生忘れるのは到底無理でも、一瞬でも忘れて楽しめるならそれでわたしは救われるのだろう。誰ともデートしなければ、この心の隙間は死ぬまで埋まらないし、それじゃああまりにもわたしが可哀想だ。デートする相手には悪いけど。
わたしってほんとうに性格悪いなあ。
いつか本当に好きになれる人が、彼以上に好きになれる人が見つかれば、彼と自分を呪うのをやめて、この苦痛から解放されるかな。
本当は早く幸せになりたいくせに。
不幸が好きなんていってさ。いや、不幸な自分は本当にめちゃくちゃ可愛いけどね?
人生嫌なことはたくさんあるけれど、いまは星野源を聴いて明るい気持ちで生きていく。