Now if you never shoot, you'll never know


狂ったように恋愛をして、生活のすべてを好きな人に捧げて2人だけで破滅的に生きてみたい。ボニーとクライドみたいに。

ある意味それは叶っていたかもしれないけれど。


好きな人とじゃないと綺麗な夜景を見ても感動しないし、ご飯を食べても美味しく感じないし幸せな気持ちにならないし、少しでも長く一緒にいようとされることが苦痛になるし、素の自分を出せないし、そんなことも分からずにデートをしていたというか分かってはいたけど、どうにかなると思ってたしどうにかなってほしいと願っていたよ。


どうにもならないし、好きじゃないから逆に嫌なところばっかり目について苦痛以外のなんでもなかった。最低だな。

こうやって好きでもない人と遊ぶほどに、この人じゃないこの人じゃないって自分も相手も傷つけるのは、なんのためなんだろうね。何度繰り返してもそれが満たされることはない。

焦ってなにかする必要は無いのを理解していながらも 無闇にこうしてるあたり、あの人がいなくなったことはそれなりにわたしの心に穴を開けたらしい。好きな人がいないことは心にゆとりを持たせるけれど、抜け殻になった気分だ。

あのまま破滅してしまえばよかった世界まるごと。

世界で一番幸せなままに。


なんて、寒い夜には思うんだ。俺がいるよってもう聴こえない声を思い出しながら。


今のわたしは特別不幸な訳では無い。

でも最大の幸せとは程遠い。

はやく破滅したい、まだ知らない誰かと。