君の名をいま追いかけるよ
君の名は。のBlu-rayが届いて、朝からじっくり見ていたのですが。そりゃもちろん映画館で見た時以上の迫力はなかったけれども、結末も見どころも知った上でじっくり見るというのは良いですね。
OPの夢灯籠から号泣です。
2人のこれから待ち受ける試練を連想させる散りばめられたあれやこれやが美しすぎるのと、劇場では邪魔なのでは?とさえ感じたRADWIMPSの曲が鳥肌を誘うね。
やはりBlu-rayは買って正解だった。
あとはいつでも見れるように自分用のテレビを買うだけだな〜なんて、呑気に考えてます。
新海誠作品で最も好きですね。退屈させない2人の表情、美しい背景、感情を揺さぶる音楽、わたしが何より望むハッピーエンド。夢のような話。
わたしは東京がだいすきです。
東京はいつも日常生活に無いものをくれるから。
東京にはわたしの望むものがあるような気がする。でもどこにいたってわたしは、君の名は。の主人公にはなれやしないし、誰かの一番に永遠になり続けることも出来ない。
わたしが本当にほしいのは、本当に、ほしいのは、東京に住む自分なんかではない。
たしかに東京で成功したい!という憧れはずっとある。結婚しなくても東京なら他のものが手に入るだろう、キャリアアップが確実だろう、と。
でもいま、わたしは、そんなことを望んでなんかいなくて。たった今しかない今のわたしを、今の好きな人のそばで生きていたいだけなんだと思ってしまったらだめですか。
2時間もあればいけるのに、いけるけど、行けないんだよ。東京はとても遠くてまるで海外に行くかのようにわたしに立ちはだかる。
こんな生活を今すぐ投げ出して、好きな人の場所まで走り出したい。
距離なんかで負けてたまるか、と思う。
でも距離がわたし達を不幸にするというのなら、わたしは時間もお金も投げ打って距離を壊していくしかないじゃないですか。
わたしは、君の名は。の主人公になれない。
知っている。
どうあがいたってわたしの人生を生きていくしかない。
消えていくキスマークや、もう思い出せない好きな人の香りや、体温や、手の大きさを黙って忘れていくしかないなんて。人間は、わたしは、とても弱くて小さくて。
夢のような話は、ここにはないけど、強く生きるしかない。
わたしが望むハッピーエンドはここにはない。
それでもすがりつくしかない。それしか出来ることがない。相手が望むことはわたしは提供できないけど、わたしは、わたしはそれでも精一杯やるよ。
神にでも仏にでも悪魔にでも願ってやるよ。
わたしはだって、だって今を今しか生きれないって、悔しいけど、ばかだなっておもうけど、今を逃したらわたしたちは永遠に会うことがないだろうと思う。
わたしが好きになるときはいつもこんなのだ。
笑えるね。ばかだよ。
本当はいつも一緒にいたいよ。
でも、時々でもいいから一緒にいたいって思っちゃったんだから仕方が無いじゃん。
わたしの体力と金が続く限り、わたしのできる今の精一杯をやってやる。